2026年10月は、ローカルSEOで「GBP管理画面の刷新」「投稿の重要性の再浮上」「ポリシーの厳格化」が目立った月でした。一方で口コミの削除申請(異議申し立て)の遅延も続いています。本記事では、10月の重要アップデートを店舗オーナー目線で要約し、それぞれ店舗が取るべき対応を解説します。(9月のまとめはこちら)
GBP投稿がローカルパネルの上部へ移動
Googleが、ローカルナレッジパネル内のGoogle投稿(Posts)の表示位置を上部へ戻すテストを行っていることが確認されました。2018年に投稿はパネル下部へ移動していましたが、それを反転させる動きです。投稿が約3日ごとに上がったり下がったりしながらテストされている状況です。
投稿がより目立つ位置に表示されるということは、投稿の価値が再び高まることを意味します。「週1回の投稿」の効果がこれまで以上に見込めます。投稿を続けられる体制が重要です。ネタに困らない発信はGoogleビジネスプロフィール投稿ネタ30選をご覧ください。
出典:Search Engine Roundtable(2026/10/19)
Googleマップのポリシー更新:掲載・投稿で禁止される内容
Googleがマップ/ビジネスプロフィールの禁止コンテンツポリシー(広告・勧誘の項目)を更新し、「事業者向け(For merchants)」の記載を追加しました。主なポイントは次のとおりです。
| 場所 | 禁止される内容 |
|---|---|
| 店舗情報(掲載) | 時限的なプロモ・価格・直接的な行動喚起(CTA)を含む宣伝/商業的なコンテンツ |
| 投稿(Posts) | 無関係なメールアドレス・電話番号・SNSリンク・無関係なサイトへのリンク(※プロモや最新情報の投稿自体は許可) |
これは9月の「未確認の連絡先情報の規制」に続く流れです。店舗名や基本情報に宣伝文句を入れない/投稿本文に連絡先を直接書かない運用を徹底しましょう。投稿のプロモはCTAボタンから公式サイト・予約ページへ誘導するのが安全です。正しい投稿運用は投稿ネタ30選で解説しています。
出典:Search Engine Roundtable(2026/10/6)
口コミの異議申し立て(削除申請)が再び遅延
GBPの口コミの異議申し立て(削除申請)の処理が大幅に遅延していることが確認されました。Googleは「口コミ関連の申し立てが大量にある」ため処理時間が延びているとし、具体的な対応期限は示していません。なお、申請済みの案件に重複して申し立てをしないよう案内されています(2025年12月・3月にも同様の遅延がありました)。
悪質な口コミの削除申請をしても、今は時間がかかります。だからこそ削除に頼りきらず、誠実な返信で対応し、健全な口コミを増やすことが現実的です。削除の基準とやり方はGoogle口コミの削除依頼のやり方、嫌がらせへの対応は誹謗中傷・嫌がらせ口コミへの対処法をご覧ください。ローカルビズはAI口コミ返信代行で、迅速・適切な返信をサポートします。
出典:Search Engine Roundtable(2026/10/20)
GBPのパフォーマンスレポートが大幅刷新テスト
GBPのパフォーマンスレポートが大幅に刷新されるテストが確認されました。新しいレポートにはエンゲージメント・口コミ・検索トレンド・オーディエンスといったセクションがあり、おすすめの改善提案や、口コミのより詳細な内訳も表示されるとのこと。「旧レポートからの大きな改善」と評されています。
8月の投稿インサイト復活に続き、効果測定がしやすくなるうれしい流れです。「何がどう良くなったか」を数字で語れるようになり、月次レポートの質が上がります。ローカルビズの月次レポートでも、こうした指標を活用して改善提案を行っています。
出典:Search Engine Roundtable(2026/10/23)
Google Business Home:新しい統合管理画面(ベータ)
「Google Business Home」という新しい統合ポータルのベータ提供が、米国・英国の一部事業者に段階的に始まりました。ビジネスプロフィールに加え、Merchant Center・YouTube・広告アカウントを一か所にまとめるもので、投稿・口コミ・パフォーマンス・複数店舗管理・設定・ブランドキットなどのセクションを備えます。検索内に移っていたプロフィール編集が、再びダッシュボード型に戻る動きです。
日本での提供時期は未定ですが、GBP運用が再び一元的なダッシュボードに集約される流れです。特に複数店舗を運営する事業者には管理の効率化が期待できます。管理画面が変わっても、やるべきこと(情報の最新化・投稿・口コミ対応)の本質は変わりません。
出典:Search Engine Roundtable(2026/10/22)
政府発行IDによる確認方法が追加テスト
GBPのオーナー確認の方法として、政府発行IDの写真を提出する選択肢が追加テストされていることが確認されました。これは既存の電話・SMS・メール・動画・郵送に加わる選択肢で、必須ではありません。Googleは「IDは確認のためだけに使われ、公開されない」としています(まだ公式ヘルプには記載されていません)。
確認手段が増えるのは、これまで確認に苦戦していた店舗にとって朗報です。確認方法は状況に応じてGoogleが提示するため、表示された方法で進めましょう。確認できない場合の対処はオーナー確認ができない原因と解決法で解説しています。
出典:Search Engine Roundtable(2026/10/20)
飲食店向けの新しい食事属性(グルテンフリー・ハラル等)
Googleが飲食店のプロフィールに、グルテンフリー・乳製品不使用・ハラル・コーシャの食事属性を追加しました(既存のベジタリアン・ヴィーガンに加わる形)。飲食店が「メニューを編集」からメニュー項目を選び、該当する食事バッジにチェックを入れることで設定できます。食事制限のある利用者が、マップや検索で対応メニューを見つけやすくなります。
アレルギー・宗教・健康志向・インバウンドなど、多様な客層に見つけてもらうチャンスです。該当メニューがある飲食店は設定しておきましょう(なお、コーシャ等は宗教的な認証を保証するものではなく、店舗の自己申告である点には留意が必要です)。飲食店の集客は飲食店がGoogleマップ経由の来店を増やす実践ガイドをご覧ください。
出典:Search Engine Roundtable(2026/10/13)
医療系ページの口コミスニペット(★評価)が非表示に
Googleが、医療系のWebページで構造化データ(レビュー schema)によって表示されていた★評価のリッチリザルトを非表示にしているようだ、と報告されました。医師・歯科など医療分野のサイトで、検索結果上の星評価が出なくなっているとのことです。
重要な区別:これは「自社サイトのマークアップによる★評価リッチリザルト」の話で、Googleマップ(ビジネスプロフィール)の口コミには影響しません。マップの口コミはこれまで通り表示されます。
自社サイトの星評価が出なくなった分、Googleマップ(GBP)の口コミを育てる重要性が相対的に高まっています。医療系(歯科・クリニック等)は、マップでの口コミと正確な情報発信に注力しましょう。クリニックの集患・歯科医院の集患もあわせてご覧ください(いずれも医療広告ガイドラインに配慮した内容です)。
出典:Search Engine Roundtable(2026/10/7)
コンテンツ品質:AIでAIスパムを検出・9月スパム更新が完了へ
Googleは欧州のイベントで、AIを使ってスパムをより多く検出していることを明かしました。これが2026年にスパムアップデートが頻発している理由の一つで、「AIによる薄い大量生成コンテンツ(AI slop)が増えており、リンクスパムよりも大きな問題になっている」としています。スパムの判定はページ単位で行われます。また、9月のスパムアップデートは最終フェーズが10月4〜6日頃に進行し、完了に向かいました。
AI生成の薄い量産ページは、これまで以上にリスクが高まっています。「他では簡単に見つからない価値」があるページかを点検しましょう。ローカルSEOでも、地名だけ変えた量産ページより、実際の店舗情報・写真・一次情報を伴う独自性のあるコンテンツが評価されます。マップで評価される基本はGoogleマップで上位表示させる方法をご覧ください。
出典:Search Engine Roundtable(2026/10/5)/9月スパム更新 最終フェーズ(2026/10/6)
その他の変更
- ローカルナレッジパネルのレイアウト変更テスト(10/22):検索のローカルパネルで新しいレイアウトがテストされています。表示が変わっても、情報の整合性を保つ基本は変わりません。
- ローカルパネルにWhatsAppボタン(10/7):海外ではメッセージングの入口が増えています。日本ではLINEが主流のため直接の影響は小さいものの、「来店前後にメッセージでつながる」流れは共通です。リピート設計はLINE公式アカウントの運用をご覧ください。
- 手動対策ペナルティ増加の声(10/8):手動対策(スパム対策)の報告が増えているという声があります。ガイドラインに沿った運用が最善です。
- ヘルプフルコンテンツのドキュメント更新(10/2):メインコンテンツやE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)に関する記載が追加されました。
10月の総括と店舗がやるべきこと
10月のキーワードは「GBP管理の刷新」「投稿の重要性の再浮上」「ポリシーの厳格化」「口コミ審査の遅延」「コンテンツ品質(AIスパム対策)」です。店舗がすぐやるべきことを整理します。
- 投稿を続ける:投稿がパネル上部へ。週1回を目安に発信を継続する
- ポリシーを守る:店舗名に宣伝文句を入れない/投稿本文に連絡先を直接書かない
- 口コミは返信と健全な獲得で:削除申請は時間がかかる前提で、返信と継続的な口コミ獲得を重視
- レポートを活用:刷新されるパフォーマンスレポートで効果測定し、改善につなげる
- 独自性のある発信:AI生成の薄い量産ページを避け、一次情報を伴う内容を
- 飲食店は食事属性を設定:該当メニューがあればグルテンフリー・ハラル等を登録
ローカルビズができること:投稿代行・AI口コミ返信・約30媒体への情報連携・月次レポートまでを月額20,000円(スタータープラン)から一貫代行。仕様変更やポリシー更新が続くGBP運用を、最新の形で店舗の代わりに継続します。集客全体の立て直しは店舗集客がうまくいかない5つの原因と最初の一手もご覧ください。
よくある質問
2026年10月で店舗が最も対応すべき変更は何ですか?
GBP投稿がローカルパネルの上部へ移動した点と、マップのポリシー更新です。投稿がより目立つ位置になったため投稿の価値が高まり、一方で掲載情報や投稿に入れてよい内容のルールが明確化されました。投稿を続けつつ、本文に連絡先や宣伝文句を入れない運用が重要です。
医療系サイトの星評価が消えたとのことですが、Googleマップの口コミも消えますか?
いいえ。今回消えたのは、自社サイトの構造化データ(レビュー schema)によって検索結果に表示されていた★評価のリッチリザルトです。Googleマップ(ビジネスプロフィール)の口コミには影響しません。むしろマップの口コミを育てる重要性が相対的に高まっています。
GBPの確認に政府発行IDが必須になったのですか?
必須ではありません。政府発行IDの写真を提出する方法が確認手段の選択肢として追加テストされているもので、電話・SMS・メール・動画・郵送といった既存の方法も引き続き利用できます。IDは確認のためだけに使われ、公開はされないとされています。
まとめ
10月は、GBPの管理画面やレポートが刷新に向かい、投稿の重要性が再び高まる一方で、ポリシーの厳格化と口コミ審査の遅延が続いた月でした。やるべきことの本質は変わりません——正確な情報、継続的な投稿、健全な口コミ、独自性のある発信です。仕様変更に追いつくのが難しい場合は、運用を専門家に任せるのも現実的です。
前月の動向は2026年9月のアップデートまとめをご覧ください。